2004-09-17

青玉案

"蓦然回首,那人却在,灯火阑珊处."

千古之悟,皆在此句中.

2004-09-14

CASA

建築についてはまるっきり素人の僕だが,
コロニアル建築と仕切りのない空間をこよなく愛しているのは事実である。

モダン建築の限りうるまでの潔さは見る者の目を圧倒する。
驚嘆の声を支配する。
だが,潔さは完全無垢を要する。
それ故に,僕にはその建築がキレイに年を重ねる姿を想像できない。
自身の最高の美を無機質に保ち続けるその潔癖症は,いつまで満たされうるのか。
内部ならともかく保たれようとも,建築とは,外部との協奏にも完全性を委ねるもの。
そこに不協和音がいつ打ち込まれるのか。恐れに慄く日々は続く。

それに比べて,クラシカル建築はいかにも寛大である。
己の年の輪を微笑みを以って重ねていく。
かといって,若々しさも知らず知らずのうちに沁み出される。

(うーむ…一部略)

空間の仕切りは一つの芸術である。
しかし,その仕切りの芸術を完全に取り払うこと,
恰も人間の試みの進化を乱暴に逆行すること,
空間を支配することをやめ,己からその麾下に跪く姿に,
僕は原始的,かつ原子的な快感を覚えずには居られない。


批評なるものに挑戦してみたが,
言葉の羅列にどれほどの深みを沁みだせるか。
まだまだですねぇ…

2004-09-09

都市と時間17

イジャゲルIjhagerに入っても,あなたの目にとっぴな物事が飛び込むことはない。
故に,多くの過ぎ人は,その名前の下に付け加える説明を空のままにする。
というのも,この都市がイジャゲルたる所以はここで一泊してからじゃないと分からないからだ。

宿屋で目が覚めても,あなたは恐らくしばらくは何ら特異なところを感じることはない。
日めくりカレンダー,或いは手帳を手にするまでは。
そこであなたはやっと気付く。
1.あなたの記憶では,昨夜は17日だったのに,今朝では既に19日になっている。
2.或いは,あなたがちゃんと18日までの記憶が疑いなく存在するのに,訪れる日は再び17日を告げる。

あなたが17日を暮らしている中で,
19日を暮らすあなたの隣人が,17日の仕事に勤しむ売り子から買い物をすることは何ら珍しいことではない。
(休日がかみ違ったりした時は多少文句は言うものだが)
どちらの驚きがどの市民に訪れるかは,
2つの甲子をイジャゲルで歩んだ大長老にも分からない。
彼はそれを「(唯一)時間の女神の左目・右目」と呼ぶ。
もちろんこの国でも,時間の女神は3柱で一目を共有するとの言い伝えはわが国と違わないが。

都市は平然としている。それに市民たちも。
そう。あなたは常にいるべき場所があるし,
時間の女神があなたから奪い取った時間は元からあなたのものではなく,
誰かのものなのだ。

Ending2:
(都市は平然としている。それと同じように市民たちも。
そうして,あなたも嘆くべきではない。
あなたが居るべきところは誰かが居るはずになっているし,
あなたは誰かが居るべきところに居る。)

2004-09-02

悪魔の辞典――後悔

後悔。恐らくはあらゆる人間の思考の中でも一番頻繁に登場するもの。
【それはもはや不可避なること。無限の杯を目の前に与えられていながら,人間はただ一つのみを口づける運命。
1.毒杯かどうかは,飲んでからのお楽しみ。2.迫り来る選択の時は永劫にも続く。
際限なく拡がる深海を考えれば,人間はむしろ幸福か。】

中途半端のココロ

「中途半端なところから,モノが生まれる。」
ある演出家の言葉。

完成されたもの,完全なものはそこで終結している。
まだ未完成のモノこそ,未来は存在するし,
中途半端な場所からのもがきこそ,
何かがを産み出す力をもたらしてくれる,ということか。

2004-09-01

一月前 ――朝

我那样就醒来了。几乎是不可思议的。
我现在才知道凌晨竟是如此的寂静。
我曾经想过,深夜的寂静,大半是应该由于它的黑暗。
而白日的喧骚,也只是因为它的明亮是人心静不下来而已。
今朝的寂静使我动摇了。

僕はそのまま目覚めた。何とも不思議なことであった。
今になって、僕はやっと朝の静けさに気づいた。
僕はかつてこう思っていた。
夜の静けさの殆どは、その暗さゆえである。
昼の喧しさも,その明るさで人々が心を静められないから、に過ぎないと。
今朝の静寂は僕を動揺させた。

I awaked as it was. So strangely thing.
Then, I was only too aware of the silence of morning.
I had considered, why the midnight is silent? The reason nearly is the darkness.
Either, because of the brightness, which makes people’s mind can’t be still; the day has its noise.
But this silence, the silence of this morning, shook my mind strongly.