2006-02-07

六九の雪

東京では雪らしいのですが、
天津でも雪。


華北地方では、
「夏に三伏あり、冬に九九あり」
という。

夏の最も暑い日を伏と呼び、
初伏、中伏、末伏が十日ずつの四十日間。
その中でも、中伏の熱気が際立つ。

一方、冬はなんと九九の八十一日。
冷帯らしい夏冬のバランス。
中でも三、四九の寒気が身に染みるのだが…


今年はピークを過ぎた六九の辺りが一番冷え込んでいる。
例年になく暖冬となったのもつかの間、
いつものマイナス天気に逆戻り。
(一番冷えた日とかは-12~-5度ぐらいか)


雪をベールと例える言い回しは言い古されてきた。
「大地を覆う白いベール」とか何とか。
今日はそれを思い出した。

東京では、白いベールにはなかなかならない。
まとまって降ることも珍しければ、
ビル間にあってはベールとも呼べず。
何よりも、人々が勤しみ過ぎて、朝起きると、
既にあちこちで掃かれて、
薄っすら残る一層も形にならない。

天津のちょっとしたのんびり具合が、
のんびりと降る雪とも相性がいい。
いや、普段、雑踏を剥き出している街並みだからこそ、
白に埋もれる姿が、ベールに似るか。


寒気は雲を呼び、雪降らす。
深々と積もらせては、またいずこにかやる。

雪上がりの冬晴れまでも、
東京と同じらしい。

2006-02-02

新年も一息

新年も正月五日ともなると一息。

年末から響き続けた爆竹や花火も、

今夕に一つ大きく盛り上がっては、

細々となっていく。


ボクにとって、

中国の新年のイメージは単純で、

「赤」と「爆竹の音」。


「赤」は福、喜びの色。

この季節になると、

赤に「福」と書いた紙細工か、

家のあちこちを飾っては、

新年の喜びをまっすぐに醸し出す。


爆竹の音は、

耳をつんざかんばかりに響く。

そんな大音量にも関わらず、

いつも人々の笑い声が交じって聞こえるから、不思議。

そしてその笑い顔さえも脳裏にはっきりと映し出されるのは、

もっと不思議。

(久しぶりの今年は、爆竹よりも、

花火が増えたように思う。

華やかさに目を奪われるけど、

耳元が少しばかり寂しくなったようにも思う)