2004-06-21

夢里花落知多少

驟雨も,春雷も,過ぎた。
真夏と見まごう日差しに,緑葉の茂り。
桜花もその陰に隠れるばかり。

春が尽きたのは,いつのこと?

あの夜の海辺,
透明の水晶を重ねた深い藍色の中には,
神の姿をした星座たちが耳を側立てていた。

目を閉じて波を踏むとき。チクリと体に伝わる痛み。
次に傷ついてしまうのは,どの色の心なのでしょう。

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