2004-12-30

たまごの中のコロンブス

にも似たようなコロンブスの話,By Discovery Channel

コロンブスといえば、かの新大陸到達者。
教科書にもちゃんと、「ジェノバ生まれの船乗り」と丁寧に出身地まで書かれているけど、
近年の研究によると、どうやらそれは勘違い?!らしい。
今のところの有力説によると、カタローニャの傭兵貴族一家の出身ではないか、
さらに言えば「バルセロナのコロン家」の私生児の一人、だとされている。

さまざまな証拠や矛盾を挙げると、
1.教養の深さの問題
2.船乗りとしての経験の問題
3.言語の問題
が、あるらしい。

もちろんこの話自体、何より面白いし、感心したのだが、どちらかというと、
1.定説に疑問を提起した、研究者たちの思考。2.研究の学際的な繋がり。
という、「方法」に強い興味を抱いた。

1.は正に、「疑う」こそ学問の原点たれ、という黄金律からの、何よりの典型例。
2.番組内に出てきた研究者の専攻分野を挙げるだけでも、その幅広さが分かる。
「歴史学(中世欧州)」「細胞生物学」「遺伝学」「社会学(中世欧州)」
「古文書学」「心理学」「言語学」「機械言語学」…etc

しかし、そこまでして、コロンブスの出生地を明らかにしたところで、何になるのだろうか。

…こういうシニカルで無理やり或いは投げやりとも言う終わり方にするのは、
書き出しては見たものの、疲れて早く切り上げようとしている証拠であります。
(続く)

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